このホームページは、サクソフォーン奏者・彦坂眞一郎の演奏活動の紹介を軸として、みなさんのサクソフォーンに対する考え方、音楽への思いなどを寄せあい、サクソフォーンの演奏や音楽の在り方を探して行こうとするものです。
 言葉の上で音楽を論じあうことは、時には実際に音楽を聴くより楽しいこともありますし、音楽についてどのように考ているかが重要な演奏家にとっては、なおさら必要不可欠な要素です。
 19世紀半ばに産声を上げたサクソフォーンですが、20世紀には、ジャズ、ロック、ポップス、クラシック、コンテンポラリー、ジャパニーズ演歌、即興など、数多くの選択肢を与えられました。ジャンルとして見れば他の楽器にも見られる選択肢の数ですが、これほど多種にわたる音色を出し分ける能力を持つ楽器は、人声を別にすれば、アコースティック楽器の中ではサクソフォーンだけでしょう。「人の声に最も近い楽器」と言われるのもうなずけます。それほどダイレクトに演奏者の意思を表現できる楽器なのですから、21世紀を迎える今、サクソフォーン奏者にとって必要なのは、自分の心の中をより深く掘り下げて行く事なのではないかと考えています。何でもできる楽器だけに、何をしたいのかが、見つけにくいと言うことかもしれません。
 なにはともあれ、音楽は、人が幸せになるために存在しているのではないでしょうか。そして、そうなるためにはどうしたら良いのでしょうか。皆さんも一緒に考えていただければうれしいです。

彦坂 眞一郎

彦坂 眞一郎 (Shin-ichirou Hikosaka)
  • 1982年東京芸術大学入学。85年安宅賞受賞。
  • 1986年東京芸術大学を首席(管・打楽器において)卒業。
  • 1988年CBSソニー、ザ・ニュー・アーティスト・オーディション’
  • 1988においてFM東京賞およびクリスティーン・リード賞を受賞。
  • 1989年東京芸術大学大学院修了。
  • 1999年6月には東京オペラシティ文化財団主催の「B→C(ビー・トゥー・シー)」に出演し、好評を博す。

 人の心の内面を見つめるところから生み出されるその音色と音楽は、透明で力強い印象を持ち、デビュー以来多くの聴衆を魅了し続けている。また、自然法則および全ての人々に共通する感覚を追求するという立場は、本質と無関係な伝統や固定観念を認めないため、説得力のある指導者としても多くの支持を得ている。2003年11月より、ジャズのセッティングでのアプローチも積極的に行っており、フリージャズグループ「火星接近」をはじめ、多数のコンサートに出演し好評を博している。マイスター・ミュージックより、ソロアルバム「バラード」「ダンス」「ケクラン:エチュード」をリリース。また、大貫妙子、おおたか静流、フェビアン・レザ・パネらとのライヴやCDに参加。ソリストとしての活動の他、トルヴェール・クヮルテット(文化庁芸術祭レコード部門「大賞」受賞)のメンバーとしても活躍している。サクソフォーンを忠地美幸、中村均、前沢文敬、大室勇一の各氏に師事。現在、桐朋芸術短期大学の講師を務める。